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公益財団法人長野県農業開発公社 長野県農地中間管理事業

公社を利用された皆様の声
2017.03.03 長野
中山間地域への地域外からの参入

借受前

借受後


  株式会社プラセス(代表取締役 大川昌伯)は、平成18年に水稲を中心とする農業生産法人として設立し、平成26年に松本市の農地中間管理事業の借受希望者に応募、同市島立地区において約1haの水田を当機構から借受けました。通常の水稲栽培のほか、春に花を咲かせたレンゲを土にすき込んで肥料として栽培する「れんげ米」の栽培も行っており、併せて「そば」「大豆」も栽培しています。

 大川社長は、以前から有機米の栽培に関心があり松本地域以外にも栽培に適した農地を探していました。長野市鬼無里は子供の頃から家族で度々訪れていた場所で、棚田が連なる自然豊かな田園風景が強く印象に残っていました。この地域も他の中山間地域のように農家の高齢化・離農による遊休地の増加など徐々に農地の荒廃が進んでおり、大川社長はここで有機米の栽培が実現できないものか、自身が子供の頃に目にした水がきれいで自然豊かな風景を農業で維持できないかと、この地区での米の栽培を強く望むようになりました。しかし、地域との接点がない中で計画は思うように前に進みませんでした。
 H28年当機構のコーディネーターがコーディネート活動の一環で社長を訪ねたのがきっかけで長野市鬼無里土倉地区において中間管理事業を利用した農地の借入を進める事になり、当機構と地域の農業委員・長野市農業公社連携による農地探しが始まりました。地元の80代の地権者は、先祖代々受け継がれてきた農地が荒廃していくのは大変さみしい事、実際に若い水稲経営の経験のある方が地域に来てもらえる事はとてもありがたい話だと農地を貸出すことを前向きに検討していただきました。

 平成27年10月同社は農地中間管理事業の長野市の借受希望者に応募、翌28年7月同地区内において地権者11名から約1.3haの農地を借り受けることになり、地域外からの参入者による水稲経営が始まりました。当機構のコーディネーターは、90歳近い地権者にどのように中間管理事業を理解してもらえるか説明に苦労した、何度も足を運び根気強くわかりやすい言葉で説明にあたったと当時を振り返ります。

 農地を借受けた初年度は、抜根や畦整備、水路の工事など荒廃化していた農地の整備に取り組み、次年度へ向けての準備期間となりました。
 平成29年度は地域の農業委員の協力を得て、地区内で空き家になっていた住宅を借受け、農機具置き場としての営農拠点を開設し水稲栽培を開始する予定です。今後、同社では長野市鬼無里土倉地区で有機JAS認定(平成30年取得予定)を取得し「JAS有機米」の生産を本格化させることを考えています。地域との連携も考えながら徐々に経営面積も広られればと考えており、中間管理事業を活用した長野市鬼無里地区での米作りが始まりました。平成30年にはこの地区で有機JAS認定を受けた有機米が生産されることでしょう。

【大川社長からのコメント】
この場をお借りしまして、この度の実現に向け農業委員、長野市農業公社及び農地中間管理機構のご尽力に御礼申し上げます。担い手農業者は直接地元との繋がり(接点)を持たない場合、例えば地域を越えての営農(出作)展開、新規参入など農地中間管理機構がコーディネートする役割は非常に大きく、担い手の立場からすれば大変有難い制度です。離農による遊休農地の解消、新規就農対策など中間管理機構によるコーディネート活動に期待します。

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