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公益財団法人長野県農業開発公社 長野県農地中間管理事業

公社を利用された皆様の声
2018.03.26 上伊那
中山間地域での有機農法による施設野菜作りに取り組む若きリーダー

                    農園風景

                    社長の大島さん

 上伊那郡中川村の(株)大島農園は、約1haの施設(ハウス)と約5haの露地とで100種類以上の有機野菜を生産する農地所有適格法人です。
 社長の大島さん(46歳)は高校卒業後、農学部のある大学に進学し、そこで堆肥について興味を持ち研究に励みました。卒業後は大学の先生の紹介で北海道の有機農家で1年間、愛媛県の有機農家で4年間働きながら栽培方法を学び、H16年実家の中川村に戻り自然環境に負荷の少ない有機野菜の生産を始めました。


 今までの5年間の栽培経験はあったものの、実際に自分でやるとなると勝手が違い失敗の連続だったそうです。たとえ野菜ができてもまだ販路がなく、しばらくは作る方と売る方と両方に苦労されたと当時を振り返ります。
 少しでもいい野菜を作りたいという熱意と元々持っている探究心で、野菜の栽培も安定し今では口コミで個人のお客様から首都圏のイタリア、フランス料理店、有機野菜を扱う卸業者、直売所と販路も広がり、生産が追い付かない程になっています。従業員は正社員を中心に10名のスタッフで生産に取り組んでいます。

 農地の取得については、役場の農政担当者から村内の農地の有効活用について話を聞いたことがきっかけで、農地中間管理事業を使って借り受けることを検討しました。機構へも借受希望者に公募していたこともあり、効率的な規模拡大ができればとH27年に約50aの農地を中間管理事業を活用し借り受けることになりました。中間管理事業は農地を貸す方にもメリットがあると聞いていたので、高齢化で遊休農地が増えてきている村内でも良い事業だと感じたそうです。
 大島社長は、今後は周辺の農家もさらに高齢化が進み遊休農地が増えてくるので、(株)大島農園として地元の農地を借り受け、何年か働いて技術を身につけた従業員が独立をしていく仕組みを作りたい、空いてくる農地を有効に活用しながら有機野菜を生産する農家同志が技術的、販路的な連携を持つ生産体制を構築して行きたいと考えています。社長の大島さんは「農業経営については生産性を考えると施設(ハウス)による栽培を増やしたい。施設だと鳥獣害対策の電気柵の必要もなく被害もほとんどないので、かえって中山間地のようなこの場所には向いているんです。今年の目標は、生産性を高め、職場の環境整備を整え、社員が働きやすい環境を作っていくのが目標です。それともうひとつ「みさきキャベツ」(葉がやわらかく甘くサラダに向いている小型のキャベツ)をハウスで周年栽培して地域で産地化したい、そして東京オリンピックの選手や観光客の方々に食べてもらいたいという「プロジェクトM」というのを考えています。オリンピックで使ってもらうにはGAP(農畜産物の生産工程管理の認証)の取得が必要になるんです。」と新たな抱負もお聞きすることができました。

 野菜にも自然にも従業員にも温かい人柄がうかがえる大島社長さんでした。チャレンジし続ける(株)大島農園の今後に期待です。

大島社長から一言
 この度は中川村役場、農業委員会、農地中間管理機構等関係の皆様のご協力で農地を借り受けることができましたことを厚くお礼申し上げます。
 私は中川村で農薬や化学肥料を使わず、できるだけ自然環境への負荷が少ない農法で栽培をしております。また、出荷場や倉庫の整理整頓清掃などを心がけ、ごみの削減、生産性の向上、作業の安全性向上、商品の品質向上につなげ、広い意味での環境整備に取り組んで参りたいと考えています。その結果この地で生業としての農業が実現できれば幸いです。まだまだ試行錯誤のところもございますが、昨年はホームページも新たにしましたので是非ご覧になっていただければと思います。中川村で農業で独立されたい研修生も随時募集しておりますので興味がありましたらお声掛けください。

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